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■映画「富江」

漫画「富江」は、伊藤潤ニの代表作というだけでなく、日本のモダンホラーの高い水準を示す傑作といえる。彼の並外れた画力は、奔放な奇想を見事に現実化する。「富江」の映画化は待ち望んでいたものの、日本の映画では再生や変身の大掛かりなCG化は望むべくもなく、無惨な結果になることを恐れてもいた。しかし及川中監督は、原作のおどろおどろしさを残しつつも特撮を多用せず、思春期の少女たちの愛と憎しみに焦点を当てて、荒削りながらまずまずのレベルでまとめあげた。

富江の友人・泉沢月子役中村麻美は、「ファザー・ファッカー」から俳優として予想以上に成長していた。ときに緊張が薄れるが、ヒロインにふさわしい存在感がある。富江役の菅野美穂は、伊藤潤ニの希望だそう。振幅の大きな演技はさすがだが、18歳にしてはやや年を取った。洞口依子ら脇を固める配役は納得のいく人選。鑑識役で伊藤潤ニ本人が出演しているのも嬉しい。

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Japan, Sapporo
2 comments
ナウゼりん
伊藤潤二の二がカタカナのニになっているのは意図的なもの?
俵屋年彦Author
すいません。ミスです。ごめんなさい。
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