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■映画「めぐり逢う朝」

私は音楽映画に弱い。多くの音楽映画に魅了されてきたが、一つ挙げろと言われたら、ためらうことなく、「めぐり逢う朝」(アラン・コルノー監督)を挙げる。1993年に観た映画のベストワン。

「めぐり逢う朝」は、驚くべき密度を持った作品だ。音楽と映像がこれほどまでにデモーニッシュに闘い、かつ溶け合った作品はそうないだろう。

17世紀の弦楽器ヴィオールの名手コロンブと、その弟子マレの音楽を巡る対立と和解を描きながら、人間の奥深い情熱を、極めて抑制された映像に封じ込めている。

狂おしいまでの美意識が全編を支配し、バロック音楽が柔らかく、時に激しく映画を染め上げていく。出演者も皆素晴らしい。コロンブ役のマリエルは、当然評価されていいが、娘役のブロシェは、とりわけ忘れがたい。

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Japan, Sapporo
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