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■映画「美しい夜、残酷な朝」

日本・韓国・香港の共同製作で手掛けられたオムニバス作品「美しい夜、残酷な朝」(2004年)。3人の奇才監督が、それぞれの世界観で人間の愛憎、狂気、欲望を描く。そこまでやるかと思う作品ばかり。グロテスクと美がせめぎあう映像体験だ。

フルーツ・チャン監督の香港篇「dumplings」が、もっともインパクトがあった。リー夫人(ミリアム・ヨン)は事業家の夫(レオン・カーファイ)と結婚したが、夫は若い愛人に夢中になっている。ふたたび若さを取り戻すため、大陸からやってきた女メイ(バイ・リン)が作る美と若さの特製餃子を食べ続ける。その餃子の中身は...。目新しくはないが、ミリアム・ヨンが美しい餃子を食べるときの、軟骨を砕くような咀嚼音が怖い。恍惚とした顔が怖い。

ミリアム・ヨンの熱演とともに、バイ・リンの名演技も光る。バイ・リンは、秘密に撮影したヘアヌード写真を、「スター・ウォーズ エピソード3」の公開に合わせるようにアメリカの雑誌「PLAYBOY」6月号に掲載。ジョージ・ルーカス監督ら製作サイドの逆りんに触れ「スター・ウォーズ エピソード3」出演全シーンがカットされたことでも、有名。

パク・チャヌク監督の韓国篇「cut」は、一番派手な展開。若手映画監督のリュ・ジホ(イ・ビョンホン)を、エキストラしていた男が破滅させるという展開。かなりのエグさと強引さ。イ・ビョンホンも甘いイメージをぶち壊す演技だったが、妻役のカン・ヘジョンも信じられない汚れ役。三池崇史監督の「box」は、正直失望した。一番力がない。ラストもお笑いになっている。いろいろと仕掛けをこらしてはいるが、物語が破たんしている。このテーマでの長谷川京子の主演は無理がある。

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Japan, Sapporo
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